[H115] Shadow Entrance-hall — Ashiya Yamate
Architectural Narrative
「影」とは、光が物質の面に刻む、空間の奥行きと沈黙の密度である。 玄関ホール(Entrance Hall)とは、外界の大気と内部が初めて交わる**閾(しきい)**である。 ——兵庫県芦屋市の山手、**建物価格帯おおよそ1億〜3億円クラス**の邸宅。視点は**床から目線の高さ、廊下の中心軸上**—**対称の一点透視**で、手前に**広いモルタル調(マイクロセメント)の無縫床**が続き、**浅く幅広の段**は床材と同系統で一体に仕上がる。**床から天井までのFIX窓(開閉しない固定ガラス、スリムな黒金属の桟)**へ視線が届く。壁は**黄土色の土っぽい塗り壁**(手塗りの漆喰・プラスター、マットな砂質の質感)、天井は**真っ白なプラスターボード天井**の塗装仕上げ。石段の先と側方には**リビングへ続く動線**と**暖かい間接光**、座席や囲炉裏に似た柔らかい光の片鱗、側方の開口や低いガラス越しの**奥行き**が感じられる。**片側の壁面ニッチ**に**非常にコンパクトな Cloakroom Basin(手洗い器)**を収め、**真鍮のミニマルな水栓**で仕上げる。**家具は最多1〜2点に絞り**、**モノリシックベンチ**(厚い無垢材の板座、割肌の黒御影石、または鋳鉄のような重い塊)と、**陰影を落とすコンソール**(焼杉調の黒染め木または酸化ブロンズの直線的天板)を、塗り壁と対峙する**彫刻的な質量**として置く。**光源を見せない建築化間接照明**が手筋を這い、必要なら**細いシルエットの真鍮フロアランプ**が一本、空間に鋭い線を入れる。**視線と物語の中心は、FIX越しに広がる外界**である。**FIXの向こう**に、Ex15 と語彙を揃えた**風化した赤褐のレンガ壁**と**乾燥耐性の緑**(オリーブ、アガベ)が見え、そこに**冬の朝10:00**、**淡い冬空**、**静かな降雪**が重なる—**谷崎潤一郎『陰翳礼讃』**の、白い室内天井と、窓穴の中の冷たい階調。
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