Slot-l119

[L119] Shadow Living Winter Morning Snow — Ashiya Yamate

玄関ホールから左に折れ、来訪者はついにリビングルームに足を踏み入れる——そして、その瞬間、静かな驚きに包まれる。
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Architectural Narrative

玄関ホールから左に折れ、来訪者はついにリビングルームに足を踏み入れる——そして、その瞬間、静かな驚きに包まれる。冬の朝10時。吹き抜けの広間は薄暗く、天井面は見えない。高い闇の中をシーリングファンがゆっくりと回っている。谷崎潤一郎が『陰翳礼讃』で語った究極の陰翳——それはこの吹き抜けの深い影の中にある。正面の東壁には、バイオエタノール暖炉の清潔な炎が、この暗がりの中で唯一の温かな光源として静かに揺れている。右手の南側全面ガラスの向こうには、薄雪に覆われたテラス、雪縁のインフィニティプール、L字型の建物が南に張り出す外壁のレンガが白く縁取られ、その向こうに大阪湾が鉛色に輝く。OCEANICの植物が雪の重みに沈黙する。カウチソファとオットマンが南向きに並ぶ——テレビのない家。来訪者はここで理解する。この家において、海こそが唯一のスクリーンであり、陰翳の中に灯る炎こそが唯一の映画である。

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L119. Shadow Living Winter Morning Snow — Ashiya Yamate

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